2021年12月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)
【日時】2021年12月22日(水)21:00~22:00
【参加者】会員10名
【読書】悩める友のために(上)より
「働きのない夫」、「果たして虚栄か」、「夫の地位に伴い得ぬ妻」
【感想】
・「隣の芝生は青い」と言うように、人は自分の与えられた境遇に満足できないものです。自分では気づかないけれど、自分の家なりの良いところがあるはずなので、隣の家をうらやむのではなく、自分の家に目を向けそれを探せていけたらいいなと思いました。
・一見、華やかに見える人でも、見えないところに痛みのようなものを持っていて、100%自分の人生に満足している人はいないのではないでしょうか。著作集には、「とげでない部分を楽しんで成長させる方に、本気に努力しなければならない」とあります。人の短所も、見方を変えれば長所になります。刺にばかりフォーカスしてしまって、子どもの良いところを見逃さないようにしたいです。
・たとえ、似た部分がなかったとしても、相手に興味を持つことは大切なのだと思います。それが、自分の苦手な部分を埋めてくれることもあるからです。実際に、夫の趣味が家のなかでとても役に立っています。夫の趣味の道具が増えて邪魔だと思うのではなく、これのお陰で助かっていると考えることが重要です。ものごと全てをそのようにポジティブにとらえ、相手に寄り添える人になりたいです。
・夫が歩み寄ってくれて、自分の趣味や、得意料理に関心を持ってくれることに感謝をしなければいけない立場なのに、逆に自分より興味を持ったり、得意になってしまうと対抗心が生まれてしまいます。反省しています。
・他人をうらやんでも幸せにならないと分かっているので、「ないものを数えるより、あるものを数えましょう。」という言葉を肝に銘じて生きています。あの家にはあれがあっていいなという気持ちが湧いたら、自分の家にはこれとこれがあるというように、あるものを数えるようにして心の平静を保っています。
・海外に夫の仕事の都合で来ると、日本では知り合わなかったような方と知り合うこともあり、その方たちと自分を比べてしまって、落ち込むことがあります。しかし、やはり人と比べることはよくないと考えを正すことができました。桜には桜の良さが、桃には桃の良さがあります。桃が桜にはなれないのです。それぞれに与えられた花の咲き方でいいのではないでしょうか。
・大人でも褒められると嬉しいものです。そして、人を褒めると自分も嬉しくなります。しかし、自分の子どもになると、素直に褒められなくなっている自分がいます。桜と桃のそれぞれの良いところを、ちゃんと褒めてあげられるようになりたいです。そして、自分が桜だと自覚しない限り、桃の実をうらやみながら綺麗な花は咲かせることはできません。自己肯定感というものは一人では生み出すことができないので、自分を知り、人と交わりながら生きて行けたらと思います。
ここで悩みを打ち明けている女性は、夫のことを思い、夫の話を聞こうとしているなと感じると共に、夫婦間で言いたいことが言い合えない関係なのだとも感じました。ソウル友の会の会員の配偶者の方はみな韓国人です。心の壁だけではなく、言葉の壁もあります。そのため、より心を寄せて相手の話をよく聞く必要があるのだと、改めて感じました。
今年最後の読書を通して、夫婦や家族のありかたを振り返り、よりよい関係を築いていけるヒントをまた得られました。反省することばかりですが、皆さんと一緒に考え直すきっかけができて、本当に感謝しています。
【ごあいさつ】
2021年は、コロナ禍の今だからこそできることを考え、活動した一年でした。お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。来年も新しいことにチャレンジし、充実した一年にしたいです。これからも、ソウル友の会を温かく見守っていただければと思います。よいお年をお迎えください。