2021年8月30日月曜日

2021年8月 こひつじ広場のご報告

  2021年8月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)












【日時】2021年8月25日(水)10:00~12:00

【参加者】会員7名


【読書】家庭教育より学校教育を見る「十、活きた修身

【感想】

・子どもの勉強を親が見るのは、難しいものです。外国で生活していると、日本語の先生は保護者になることがほとんどです。できないと、つい感情的に責め立ててしまいます。しかし、寛容と勇気と賢い工夫を考えながら子どもたちを指導していくことが大切だと再認識しました。


・このお話に出てくる学校は、教えることと実生活が矛盾しないよう実践されていると感じました。私は、自分の都合のいいことばかりを子どもに押し付け矛盾だらけです。また、現代の学校を競争の中に置いたのも、大人の都合なのではないでしょうか。


・韓国の学校では、掃除当番や給食当番がありません。子どもたちが家の中でゴミが落ちていても自ら拾わないのは、学校で掃除をしないからではないかと思いました。


・自分自身の不安を、躾と称して子どもにぶつけている気がします。最近は、それに気づけただけでも成長しましたが、なかなか改善するところまでは至っていません。


・勉強をするということは、準備する段階から始まっているのに、それをこちらがしてしまって、準備の整った状態から子どもに勉強をさせています。そろそろ一人で準備からできるようにさせたいです。


・人は完全ではないので、大人であっても、子どもであっても、助け合うことが大事だと思います。誰か一人が引っ張って行くのもいいですが、自分のできる力を出し合い、みんなで協力し合うことが最も重要だと思いました。


・人と関わるとき、人は人、自分は自分という世間的な利己的な考えを持つ人に出会います。これは宗教の違いが原因の一つだと思いました。自分の愛だけでは、そのように考えている人を変えることはできません。それを見ると、その人たちを見捨ててしまいたくなるときがあります。しかし、黙想の時間を持つことで、自分を振り返りつつ反省しています。


 ソウル友の会の母たちは、ほとんどが『韓国・ブンダン日本語補習授業校』で子どもたちに日本語を学ばせています。ここでは、教師を保護者が担っているため、教師不足が毎年の課題です。ですから、今回の読書を通して思い浮かぶのは補習校のことでした。自分のできることを、それぞれが考え、力を出し合って運営されている補習校。自分の子どもの利益だけでなく、補習校に集う子どもたち全ての未来のために尽力されている保護者の方々に改めて感謝します。

 タイトルにある「修身」とは、何よりも優先する科目のことです。現代の学校(特に韓国)では、生活する上で欠かせない衣・食・住に関する科目を省き、勉強ばかりを子どもに押し付けている気がします。子どもが自分で考え行動することのできる手助けをすることが、私たち母親の本当の役割ではないでしょうか。周りに流されるのではなく、子どもに何が必要で、私に何ができるのか、改めて考えなければならないと思いました。


【今後について】

 オンラインになってから、友の会の会員以外の出席者がほとんどいなくなってしまいました。みなさんオンライン疲れが出てしまったのでしょうか。一緒に食事ができないことも理由の一つかもしれません。

 さて、そろそろ『家庭教育篇(下)』も終わりに近づいてきました。私がはじめてこひつじ広場に出席したころはまだ幼稚園にも通っていなかった子が、今では小学校に通うようになりました。出席している方たちのお子さんも同じではないでしょうか。大変だった幼児期を過ぎ、今後は子育て以外にも目を向けていきたいと思い、次の著作集は、『悩める友のために』に決定しました。早く集まって、一緒に読書がしたいです。