2022年12月30日金曜日

2022年12月 集まりのご報告

  2022年12月 集まりのご報告 


≪集まり≫

【日時】2022年12月10日(土)  ☆クリスマス会☆












 3年ぶりに櫻井さんの素敵なお宅で、みんなが集まってクリスマス会を開くことができました。大半の会員が、土曜日の補習授業校に携わる中、それぞれが料理を持ち寄り、楽しい時間を持つことができたことに感謝します。












 ソウル友の会のクリスマス会にて恒例になっている音楽発表会。会を重ねるごとに参加する人数も増え、レベルも上がり、子供たちの成長を感じることができました。楽器を習っていない子供たちもハンドベルで一緒に音楽を奏でたり、このような貴重な時間を持てることを、心から幸せだと感じました。


 会の最後には、櫻井さんお手製のシフォンケーキをいただき、楽しいクリスマス会を終えました。いつも快くご自宅を開放してくださる櫻井さん、ありがとうございました!








≪こひつじ広場≫









【日時】2022年12月14日(水) 21:00~22:00(オンライン)

【参加者】会員6名

【読書】悩める友のために(上)より

   「子供の才気に目のない親」


【感想】

 兄弟であっても性格は違うもので、上の子と同じように育てることはできないと改めて思わされました。親の日ごろの対応が、子供の人格形成にまで影響します。私たちとの会話から色々な価値観も生まれてきます。

 答の中にあるように、別荘を持つためには、どこにどれくらいの費用が必要なのかを一から説明すれば、なぜ我が家に別荘がないのかを子供も理解することができるでしょう。こうやって、お金の価値観が養われていくのです。

 子供の突拍子のない発言を聞き流すことなく、一つ一つを大切に丁寧に対応していきたいと思いました。



 『悩める友のために』は今回をもって最後にすることにしました。この中に出てくるお手紙の内容は、時代も違い私たちと比較することが難しかったですが、時代が変われど色褪せない羽仁先生のお答えを知りたくて拝読してきました。まるで今の私たちにアドバイスをしてくださっているようなお答えばかりで、自分たちの生活を振り返ることができ、とても勉強になりました。1月からは『みどりごの心』を拝読します。




【最後に】

  2022 年は、少しずつ規制が緩和され、直接会うことの大切さを実感した年でした。読書中心の一年になってしまいましたが、来年こそはお客様をお迎えした活動ができる年にしていけたらと思います。今年一年も、ソウル友の会に関心をお寄せいただき、本当にありがとうございました。これからも、温かく見守っていただけたらと思います。それではみなさま、よいお年をお迎えください。

2022年12月1日木曜日

2022年11月 集まりのご報告

 2022年11月 集まりのご報告 


≪こひつじ広場≫

【日時】2022年11月9日(水) 21:00~22:00(オンライン)

【参加者】会員8名

【読書】悩める友のために(上)より

   「 無学の妻のなげき」


【感想】
・何をもって無学と言うのか。この手紙から、この時代どれだけ家事を下に見ていたのかを知ることができました。しかし、家電製品のなかった時代の家事は、一人では間に合わないほど大変だったと想像できます。「生活即教育」の観点からすれば、この相談者は無学ではないと思います。ただ学校に行けなかったことに対する、学歴コンプレックスなのでしょう。本当の学びとは何かを改めて考えさせられました。

・日本もそうかもしれませんが、韓国では大学へ進学することが単なる学歴稼ぎとして捉えられている気がします。

自分に足りないものにばかりに目を向けるのではなく、自分が今できることを精一杯やってみるということに気が付けば、自分ができなかったことに後悔はなくなるのではないでしょうか。

・大学には行ったものの、4年間ほとんど勉強しなかったことを今でも後悔しています。しかし、40数年生きてきた中のたった4年をいつまでも思っていることを反省しました。これからまだ長い人生の中で、今に目を向けて生きていきたいと思います。


・「頭の中が諸芸の共進会」という言葉がとても印象的でした。大学を出たからといって専門的な知識が豊富というわけでもなく、趣味として色々なことを少しずつ知っていたり、まさに諸芸の共進会の人であふれている気がします。今の時代、学校に行かなくても学べる機会はたくさんあります。空いた時間にラジオを聴くだけでも勉強になります。自分が学びたいことや、いいと思ったことを、思ったときに断行したいと思いました。


≪集まり≫

【日時】2022年11月15日(火) 10:00~

【参加者】会員9名、お客さま2名


●プログラム

【讃美歌】94番 主イエス・キリスト 待降


【キムチ作り】

今年も客様をお迎えし、キムチ作り(キムジャン)に挑戦しました。2年目にもなると、少しは手際もよくなった気がします。もちろん、キムチ作りのメーンイベントでもあるポッサム(茹で豚)も忘れずに準備しましたよ。ただ他と違うのは、茹でる前に塩麴で下味を付けたこと。韓国で貴重な塩麴を準備してくださった恩田さんに感謝します!


本来は白菜の塩漬けからするのですが、時間と手間がかかるので、最近では塩漬けされたものを買うご家庭も増えています。私たちも塩漬けしたものを購入しました。

まずは、1時間ほど白菜の水分を抜く作業を行います。その間に、キムチの元になるヤンニョム作りを行いました。野菜を洗う→切る→薬味と一緒に混ぜるの順に手分けして行いました。

梨をむきすぎてしまったため、水分の代わりに分量より多くの梨を投入することに。贅沢です。


今年も美味しく出来上がりました!!

キムチと言えば、焼き芋。ということで、お客さまがご主人の実家で採れたサツマイモをフライパンで焼いてくださいました。ふかすより焼いた方が美味しいそうです。

塩麴の茹で豚を盛り付け、漬けたてのキムチと一緒に、みんなで食卓を囲みました。美味しくて食べ過ぎてしまいました。



今年は徳島さんがご自宅を開放してくださいました。ありがとうございました!!



次回:12月10日(土)

念願のクリスマス会です。みなさんの手料理や子供たちの発表会も楽しみです!


2022年11月1日火曜日

2022年10月 集まりのご報告

 2022年10月 集まりのご報告 


≪こひつじ広場≫

【日時】2022年10月12日(水) 21:00~22:00(オンライン)

【参加者】会員6名

【読書】悩める友のために(上)より

   「無能の夫」、「夫の放漫を悩みて」


【感想】
・ここでのアドバイスも的確で潔く、羽仁先生らしいご回答だと思いました。

・夫が子供と物を買い与えてることでコミュニケーションを取っている気がします。こちらは、家計簿を付けて1円も無駄にしないように心掛けているのにと思ってしまいます。

・義理の母が夫のの欠点を子供たちに話すとき、嘘をついて隠す姿を見てもやもやしていました。夫の欠点を子供たちにどのように話したらいいのか悩んでいたのですが、欠点をちゃんと話すことが大切であると知り、隠す必要はないんだと安心しました。これからは、正直に話したいと思います。

・夫の趣味のための買い物に一言言いたくなりますが、考えがあっての買い物なのだから、彼を信じて目をつぶりたいと思いました。

・どちらの夫にも共通しているのですが、自分の夫でなくてよかったなと思いました。この手紙を読んで夫に対して不満を持ってはいけないなと感じました。

・夫に注意するときに感情的になってしまうところは、こちらも直す努力をしていかなければならないと反省しました。また、相手に対して口を出すなのら、手も差し伸べなくてはいけないと思います。


≪集まり≫

ご主人が、ワイワイと楽しそうにしている私たちを見て、集合写真を撮ってくださいました。






【日時】2022年10月25日(火) 10:00~

【参加者】会員8名


●プログラム

【讃美歌】517番 雑

【読書】夫婦論より

   「結婚と遺伝」「早婚か晩婚かーご都合主義の早婚、早婚の悲哀」

【感想】

 今回の読書を通して、皆さんの結婚の時期とご主人との出会いなど、今まで聞く機会のなかった話を聞くことができました。皆さんそれぞれに歴史があり、結婚の適齢期があったようです。なにより共通していることは、韓国人の夫と結婚したことで、ソウル友の会の仲間たちと知り合えたことです。夫に感謝しないといけませんね。

 結婚の適齢期は、その人それぞれに違うのだと学びました。世間の目を気にして30歳だから結婚しなくてはとか、20歳だから早すぎるということはないのです。そのことを、忘れないでいようと思いました。


【調理実習】

 今回は韓国料理にも挑戦することに。在韓歴の長い櫻井さんがユッケジャンと婦人之友2021年1月号よりディキンスンのブラックケーキの作り方を教えてくださいました。また、素敵なご自宅も開放してくださいました。










 先ずは、ケーキを焼くことから始めました。今回作ったブラックケーキは、ブランデーにからめたドライフルーツとスパイスの効いた大人のケーキです。ドライフルーツは櫻井さんお手製。贅沢に使わせていただきました。レシピの通りモラセスを使い、ケーキをオーブンに入れました。


ラー油作りに挑戦中です!手前では里芋の茎を切っています。韓国では、里芋は茎を食べます。芋の部分は、旧盆の時期になると出回るのですが、それ以外でスーパーで見ることはほとんどありません。とても残念です。






 ケーキが焼ける間に、ユッケジャン作りに取りかかりました。今回は本格的にかたまりの牛肉を使うことに。薄いプルコギ用の牛肉を使えば、時間を短縮することができるそうです。ラー油作りは初めての経験だったのですが思ったよりも簡単で、何より自分好みの辛さに調整できるのが魅力でした。私自身もそうですが、これで幼い子供にも安心して食べさせることができます。



 完成です!ケーキもきれいに焼きあがりました。櫻井さんのご主人お手製のトトリムク(どんぐり寒天)も加わり、豪華な食事になりました。素敵な中庭を見ながらの昼食は、楽し仲間とレストランで食事をしているような気分を味わわせてくれました。ご自宅を開放してくださった櫻井さんご夫婦に心から感謝します。






次回:11月15日(水)

今年もキムチ作りに挑戦です!私の夫も楽しみにしています。



2022年10月1日土曜日

2022年9月 集まりのご報告

   2022年9月 集まりのご報告 


≪こひつじ広場≫

【日時】2022年9月14日(水) 21:00~22:00(オンライン)

【参加者】会員6名

【読書】悩める友のために(上)より

   「頼む木陰に雨が漏る」、「女中の才気を羨む娘」


【感想】

◆頼む木陰に雨が漏る

・題名だけでは想像できない内容でしが、想像以上のお悩みでした。自分ではどうすることもできないことで悩むのは、周りの人にも迷惑がかかるので、時には諦めることも大切だと感じました。また、相手の立場に立って考えることも大切だと気付かされました。


・結婚したら韓国に来ることは分かってはいたのですが、それでも思うところはあります。いろいろな事に不満を持つのではなく、自分のやるべきことに専念することが重要なのだと羽仁先生はおっしゃりたいのだと思いました。


・羽仁先生がとても前向きで読んでいて清々しい気持ちになります。この回答をされるのにもすぐお返事をされるのではなく、何年もかけてその方の人生を真剣に考えお返事されていることを知り、改めてすごいなと思いました。答の中にあるアドバイスは、とても冷静に判断されていて厳しいものではありますがとても的確で、何年も経った現代の私たちにも通じ、ハッとさせられることばかりです。

 夫が育児に無関心であることは、子煩悩な父親でない限り当たり前のことだという答に、何もしてくれない夫に不満をもっていた私は、それが普通なのだと気付き気持ちが楽になりました。


◆女中の才気を羨む娘

・親になると自分の子供に対して厳しい目で見てしまい、他の子や自分が子供の頃にできていたことができないと責めてしまうことがあります。自分の子供に厳しいのは期待しているからです。しかし、自分の考えを押し付けるのではなく、サポートに回れるようになりたいです。そして、できないことは一緒に努力していきたいと思いました。


・他人の子に厳しくできないのは、厳しくしても意味がないということだからだと思います。実際に、子供が友達と喧嘩したとき、喧嘩はお互いが悪いのですが、友達を叱ることができませんでした。この場合でも、お互いをちゃんと諭せる大人になりたいと思いました。


・韓国だけではないと思いますが、子供ができることに親が鼻を高くすることが多くあります。人には内と外があるにも関わらず、多くの人が外側ばかりに目を向けているのではないでしょうか。外側ばかりに目を向けていると、自分には何が必要なのか分からなくなり心が乱れます。子供が松になるのか、牡丹になるのかは分かりませんが、松には松の育て方があります。私は松の子を正しく育てられているのか、改めてよく考えてみたいと思います。


≪集まり≫










【日時】2022年9月24日(土) 14:00~16:00

【参加者】会員8名(1名オンライン)


●プログラム

【讃美歌】504番 雑

【読書】夫婦論より「理想の花嫁花婿」

【感想】

・外見で結婚相手を選んではいけないのだと改めて思いました。外見は年と共に失われていくからです。夫婦は時間を共にすることで似てくるといいますが、異なった部分を持つことも大切ではないでしょうか。その異なった部分に興味を持って寄り添うことで、自分も夫婦としてもアップデイトしていけたらと思いました。


・留学先で知り合った夫とは、海外にいるときは外国時という共通項があったけれど、結婚してから共通項がないことに気が付きました。ただ今は、子供の親であることが唯一の共通項のような気がします。著作集には、いつまでも花嫁花婿でいなくてはならないと書かれていますが、私たち夫婦はそうではなく家族なのだと思いました。


・「人生は常に勉強」と頭ではわかっているのですが、主婦の私は日々の生活に追われそれが難しくなっていました。特に海外にいると色々な障害があり、余計に難しい気がします。しかし、友の会や補習校のおかげで「古妻」にならずにすんでいます。友の会を通して一緒に新妻になっていきましょう!


 今回、拝読している著作集には夫婦の話が多く、なんとなく夫の愚痴のような感想になってしまうのですが、言葉にすることで私たち夫婦を客観的に見ることができ、夫の長所を再認識する機会にもなっているような気がします。多くの会員が、まだまだ子育ての真っ最中ですが、幼児期を過ぎ夫婦の時間に目を向ける時期に来たのでしょうね。この読書を通して、とても有意義な時間を過ごしています。


【その他の話し合い】

1)こひつじ文庫をボランティア活動の場にできないか。

2)今後の活動について

今年度は、集まって読書をすることで満足してしまっていて、外部の方たち向けの勉強会や料理教室などといった活動の計画が何もありません。会員向けに来月の集まりで調理実習と、11月にキムチ作りをすることにしました。


次回:10月26日(水)

韓国料理とシフォンケーキを作る予定です。


2022年8月31日水曜日

2022年8月 集まりのご報告

  2022年8月 集まりのご報告 


≪こひつじ広場≫








【日時】2022年8月17日(水)21:00~22:00(オンライン)

【参加者】会員6名


【読書】悩める友のために(上)より

 「養子娘の苦心」、「家庭と秘密」


【感想】

・家族内での秘密は本当によくないと思います。本人は隠しているつもりではなくても、結果としてそのことに振り回されることもあるので、ちゃんと話して欲しいです。


・夫婦間の秘密はないのですが、日韓の歴史的な問題や政治的な問題など、こちらはタブーと捉え控えている会話を夫は気にせずズバズバと聞いてくるので困っています。


・夫の顔色をうかがって過ごすことや、子供中心の生活を送ることは、その時はよくても子育てを終えたあと夫婦だけの生活を迎えた時に、向かい合うこを難しくします。特に、母語の違う外国人と結婚した私たちは、言葉の違いで会話をする機会が減らないためにも、もっと夫の言語を勉強する必要があると感じています。


・最近、義理の母が近くに越してきました。一人で暮らしいるので、買い物などで困ったことがあれば声をかけてくださいとは言っているのですが、あちらからの連絡はほとんどありません。今回の読書を通して、気にかかっているのであれば、こちらから声をかければいいということを教えられました。こちらから声をかけることは、母にとっても気分が悪いものでもないでしょうし、私も何もお手伝いしないことに対する後ろめたさや、心配もなくなります。お互いが気持ちよく暮らせるよう、これからは自分から声をかけるようにしていきたいです。


 時代背景などもあり、ここに出てくる問を理解することは難しいです。なので、今回は夫婦関係や義理の家族との関係についての話になりました。先輩会員からのアドバイスなどを心に留めて、これからの夫婦関係を見つめなおしていきたいと思いました。



≪集まり≫

【日時】2022年8月24日 14:00~16:00

【参加者】会員8名(1名オンライン)、お客様1名


●プログラム

【讃美歌】354番 霊の交わり

【読書】夫婦論より「夫婦一体」

【感想】

・お互いが好きなことをし、話し合いなどの時間を持つことはありませんが、お互い支え合っているなとは思っています。巻頭の言葉の夫婦関係を理想とした場合、私たち夫婦は成り立つのか?と考えながら読みました。


・コロナ禍で航空券の価格が上がり、日本に帰省することを反対する夫を持つ友人の話を聞き、妻に対する気遣いが足りないなと悲しくなりました。たとえ夫婦であっても、思いやりや相手の気持ちに寄り添い想像する力が必要だと思います。


・人からは夫と似ていると言われますが、私自身は全くそのようには思えません。一心同体だとは思っていませんが、方向性は同じだと思っています。そのことが、似ていると言われる理由かもしれません。


・考え方や趣味など似たところはありませんが、子供を育てる上では、方向性と信仰を基にした価値観は同じだと思います。


 今月から新しい著作集になりました。初日の今回は巻頭の言葉である『夫婦一体』を拝読しました。想像通り、私たち夫婦のことを思い、反省することばかりでした。みなさんも、それぞれ思うところはあったようです。共通して言えることは、羽仁先生の求める夫婦像が自分にはできるのだろうか?ということでした。

 この中で、「似たもの夫婦は夫婦一体と似て非なるもの」だとあります。似たもの夫婦を理想としていた私にとって、衝撃的な言葉でした。ただ、似ないところの多い私たち夫婦にとっては、救われる一言でもありました。

 そして、もう一つ「夫婦は、いつでも二人が一緒になってつくる人格です。」という言葉も心に残りました。二人でつくった人格を成長させる先に幸福があるという言葉に、結婚した当初、自分の幸せばかりを追い求めていた私が頭をよぎりました。結婚生活も10年を迎えると、徐々に二人の人格が出来上がってきている気がします。

 この巻頭の言葉を心に、夫婦論を読み進めていきたいと思います。今後の読書の時間がとても楽しみになりました。


次回:9月24日(土)

 今回から教会での集まりをもつことができました。これで、平日に働いてみえる会員も参加できますし、子供たちも集まって遊ぶことができます。これからもずっと集まることができるよう願っています。


2022年8月4日木曜日

2022年7月 こひつじ広場のご報告

  2022年7月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)





【日時】2022年7月21日(木)21:00~22:00

【参加者】会員6名


【読書】悩める友のために(上)より

 「内気か勝気か」、「人種的偏見のために」


【感想】

◆内気か勝気か

・上手にしようと思うから、できなくなるのだという言葉にハッとさせられました。相談者は人にどう思われるかを気にしすぎて、挨拶もできなくなっていたんだという答えに、可哀そうだと同情して私が相談されたら返す答えがないと思いっていましたが、そうではなかったのだととても勉強になりました。何事も考えすぎてやらないのではなく、何でもチャレンジしてから考えることが大切だと思いました。


・人は一人として同じではなく、それぞれの良さがあります。この相談者のように自分を卑下しないようにするにはどうすればいいのかを考えながら読みました。自分を卑下することは、癖のようなものではないでしょうか。皆それぞれ欠けているところはあります。しかし、自分を卑下して悩んでいる人がいるのならば、私たちはその人がその癖を打破できるような言葉がけや接し方をし、共に生きていきたいと思いました。


・自分の容姿を気にして挨拶のできない相談者に対して、「人に挨拶もできない内気さは傲慢である」と切り込んだ答に、感銘を受けました。この方の訴えの裏にある問題に気づき、指摘することはとても難しいことです。それだけではなく、その短所が裏返せば長所にもなるということも、ちゃんとお答えになっています。全くその通りで、短所だと思っていることを、長所と考えられることが、とても大切だと思いました。そして最後に、ここから前進するためのアドバイスもされており、この素晴らしい答に、とても感動しました。


・中学時代に先生から教えられた、「勝気は損気」と「無邪気で本気」いう言葉を思い出しました。このタイトルにある『勝気』が何を意味するのかが分かりませんでしたが、高慢や強情のことを意味するのかなと推測しながら読みました。また、ここで使われている『無邪気』の意味も、私の知っている無邪気とは少し違う気がして、とても気になりました。ただ、「輝く無邪気とは反対な暗い強情」と表現されているように、ここでは強情の反対の意味として使われているのだと思います。いまだに、無邪気の本当の意味はよく分かりませんが、ただ中学時代から気になっている二つの言葉が出てきて、とても興味深かったです。


・「どうしてこの人は、こんな性格になってしまったのだろう」と思いながら読んでいました。そしたら答に両親の導きのことが書かれていて、同情を覚えました。子供の性格や考え方は、育ってきた環境や、両親の影響が大きいのだと改めて思いました。そして、自分を振り返った時に、韓国語ができないことを理由に、子供の友達の母親との距離を置いていた自分も強情だったのだと気が付きました。相手も私が外国人だと知っているから、言葉ができなくて当たり前だと思っているでしょう。これからは、もう少し積極的にお付き合いをしていきたいと思います。


◆人種的偏見のために

・私たちの子供は、見た目では分かりませんが、人種的偏見を受ける立場になり得ます。そこをどのように私たちがフォローしていけばいいのか、子供たちがどのように感じるのか。子供と私たちは立場が違うので、自分なりによく考えて答えを見つけていってもらいたいです。


・日本の中でも、昔と比べると色んな人種の人を目にするようになり、実際に接する機会も増えました。そんな中、子供たちが肌の色の違う子供と仲良く遊んでいる姿を見ると、そのように育ってくれてありがたく感じます。みんなそれぞれ違ってそれでよく、それを認め合うことができていけば、世の中が平和になるのだろうなと思いました。そして私自身、心から受け入れられる人になりたいと思いました。


・『汝の敵を愛せよ』とある通り、反感を持っている人を愛することができれば、長い歳月の間に多くの人が尊敬するようになるのだと答えてみえます。周りの考えや、一時の感情に流されず、正しいことをしていれば、いつか人に認められる日が来るのだと思いました。



 今年の夏は、韓国も雨の日が続いています。湿度が高く、とても過ごしにくいです。気温がそれほど高くなくても、湿気のせいでエアコンが手放せません。空気がカラッとしていて、日陰に入ると涼しかった10年前が懐かしいです。


2022年7月20日水曜日

2022年7月 集まりのご報告

 2022年7月 集まりのご報告


【日時】2022年7月6日 10:00~12:00

【参加者】会員8名(2名オンライン)


●プログラム

【讃美歌】301番 信頼

【読書】思想しつつ生活しつつ(上) より「われらの築くバベルの塔」

【感想】

 バベルの塔のお話は、耳にしたことがりますが、ただの昔話として捉えていました。しかし、ここでの解釈は全く違うもので、自分のこととして捉えることができるのだと、とても勉強になりました。シナルの町に留まること(自分の考えに凝り固まること)は、誰にでも起こりうることで、自分を変えることは勇気や労力のいるものです。

 かつての私も、新しいことを取り入れ、チャレンジすることを避けていました。友の会に入会してからは、会員の方たちに刺激され、引っ張ってもらいながら、日々成長しています。

 一人一人が、奮発しようとする気持ちが大切です。日本語補習授業校を「ふんぱつ子供研究会」とも呼んでいます。ソウル友の会の方たちは、その中でも向上心を持ってそれぞれの力を奮発しています。奮発する目的を見失わないよう、これからも支え合いながら成長し続けたいと思います。

 今回の読書で、とても励まされました。最後の章にふさわしい、背中を押されるような内容だったと思います。


【家計】










 早いもので2022年も半分が経過し、家計の6ヶ月平均を見合いました。オンラインで集まっていたころは、画面を共有していましたが、オフラインではパソコンの画面を全員で見るには小さく、プロジェクターで壁に映して大きく見ることに。

 新型コロナの規制のため、人に会うことができなかったり、外出ができなかかったりで、交際費や娯楽費が予算より大幅に少なかった方や、規制が緩和され外食が増えた方など、かなり家計に影響を及ぼしていました。

 そして何より、日本に帰省すると通貨が変わるので、家計簿を付けるのが難しいというのが、私たちの大きな悩みです。韓国の学校の冬休みは2ヶ月もあります。子供がまだ学校に通う会員の方は、その期間に日本へ帰省されます。期間も長く、かなりお金も使います。規制時に使うお金を特別費として、別に予算を組んでいる方や、1円単位でも合わないのが嫌で、あえて家計簿を付けない方など様々です。

 どのようにするにせよ、まずは付けることが大切です。まだまだ会員全員が家計簿を付けられていません。後半を迎えた7月。気持ちを新たに付け始めようと、締めくくりました。


【今日のランチ】

今回の持ち寄り料理です。
なんと、初めてメニューが被ってしまいました!

















同じレシピで作っていても、作る人や使う調味料が違うと微妙に味は変わるのだということを実感できました。ただ、どちらも美味しかったですよ。温かいスープと共に美味しい料理をいただき、今回も大満足なお昼のひと時でした。


次回:8月27日(土)

夏休みに日本へ帰省する方が多いため、皆さんが韓国に戻る8月後半に行います。

次回から『夫婦論』を拝読します。なかなか友の会の読書では扱わない著作集だそうですが、皆さんとどんな意見交換ができるのか、今から楽しみです。


2022年7月12日火曜日

2022年6月 土曜日の集まりのご報告

   2022年6月 土曜日の集まりのご報告










【日時】2022年6月25日 14:00~20:00(オフライン)

【参加者】会員7名、子供13名


●プログラム

【讃美歌】502番 その他・伝道

【読書】思想しつつ生活しつつ(上) より「おさなごの如く4~6」

【感想】

 前回の続きを拝読しました。前回と同様、皆さん単調な毎日に慣れてしまわないで、変化を楽しみながら過ごしたいという感想を持ちました。何事も楽しまず事務的にこなしている状態では、何も吸収できずただ時間だけが過ぎて、空虚になってしまいます。単調で空虚な毎日から脱却するためにも、常に工夫して生きていきたいです。悩みがないよりは、あった方が成長できていいのではないでしょうか。一年に一度くらいは、新しいことを始められたらと改めて思いました。


【子どもの集まり】

 新型コロナの規制もなくなり、オフラインで子どもたちの集まりを持つことができました。2回目のステンシルに挑戦です。今回は、布にステンシルを施すことに。それぞれ、自分の好きなキャラクターやイラストを、キャンバス地の手提げ袋にプリントし、オリジナルのバッグを作成しました。


世界に1つだけの、素敵なカバンができあがりました!












 ステンシルの後は、ドライカレーとポテトサラダ作りに挑戦です!下は年長さんから、上は中学生まで。みんなで力を合わせ、手分けして調理しました。一緒に成長してきた子どもたちです。彼らの成長ぶりに感動しつつ、楽しく美味しい食事の時間を過ごさせてもらいました。















週末にも関わらず、お自宅を開放してくださった、徳島家に感謝いたします。


次回:7月6日(水)

家計の6ヶ月平均を見合います。


2022年6月30日木曜日

2022年6月 こひつじ広場のご報告

 2022年6月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)












【日時】2022年6月16日(木)21:00~22:00

【参加者】会員9名


【読書】悩める友のために(上)より

 「わがままから目覚めて」、「固陋の家風を呪う」


【感想】

 久しぶりにタイからの参加者を迎え、自分の過去を顧みて反省する読書会となりました。


◆わがままから目覚めて

・諦めずに続けることはとても難しく、苦労が好きではないので諦めてしまうことばかりです。でも、諦めずにいればいつか努力や思いが報われる日がくるのだから、もうすこし努力してみたいと思いました。


・この方は、自分の欠点を認めることができて素晴らしく、妻のために婦人之友を買ってきてくれる夫に出会え、幸せだと思いました。やはり、人との巡り合わせが大切なのだと改めて感じました。


・「ただ決心だけは、きょうあすはと生ぬるくしてはいけません。」という言葉が心に響き、本当にその通りだと思いました。いつの時代も「本気になるなら今」という考えは変わらないのだなと再確認しました。

・小さなころから、わがままだと言われ育てられました。でも今になって思えば、親の言うことに素直に従わない私にそう言っていた部分もあったのではないかと思います。子供をわがままに育てるのは可哀そうだというのは、もっともです。わがままの境界線はわかりませんが、子育てをする上でこれはとても大事なことだと思いました。


・欠点を指摘されないことが辛いと言えるのは、すごいことだと思いました。私は、欠点を指摘されると腹が立ってしまうからです。でも確かに、マイナス面を指摘してくれる存在は貴重だと思います。家族以外にも、そのように歩み寄れる相手がいればいいなと思いました。


◆固陋の家風を呪う

・風習に逆らえない時代のお話で、今の世の中は自由になったのだなと実感しました。その代わりに、自分たちが次の世代へ伝える家風自体がなくなった気がします。ただ、その家その家でやり方はあるので、自分の考えと違う相手の家のやり方に、どう向き合っていくかが大きな問題です。


・新旧の考えの衝突を避けるのではなく、お互いの意見をぶつけ、そして認めることが大切なのではないかと思いました。意見の違う相手に反発するのではなく、愛と憂いを持って接していきたいです。


 みなさん、家風というより義理の家族との考えの違いや、文化の違いから色々悩むこともあったようです。今回も、優しいながらも厳しい答が書かれていました。相手を憂い受け入れることは容易ではありません。しかし、少なくとも外国で暮らす私たちは、相手の文化を理解し、自分の意見もちゃんと言えるような関係性を築いていくことが、大切なのだと気付かされました。


2022年6月21日火曜日

2022年6月 集まりのご報告

  2022年6月 集まりのご報告


【日時】2022年6月16日 10:30~14:00

【参加者】会員7名


●プログラム

【讃美歌】502番 雑

【読書】思想しつつ生活しつつ(上) より「おさなごの如く1~3」

【感想】

・「ビタミンみたいな人」だと母に言われたことがあります。他人のビタミンになれるのは、とてもありがたいことです。のんびりしたい時に仕事が舞い込んできて、ゆっくり休む時間もありません。でも、人のために働き忙しくしていることが、私の健康法になっているんだと思います。

・「機嫌が悪いことは公害」だと常日頃、子供に言い聞かせています。家庭の中で一人の機嫌が悪いと、場の空気も悪くなります。なので私は、子供の機嫌が悪い時、食事に工夫をしたりします。すると、それだけで子供の機嫌がよくなるのです。このように、日常の些細なことでも気分を変えられるものを持ちたいと思っています。

・刺激が多すぎても疲れます。でも、単調な毎日では飽きが来ます。韓国に来て3年くらいは単純な毎日が嫌でした。しかし、見方を変えたり新しい出会いがあって、10年経った今では、満たされている自分がいます。新しい生活が始まっても、このように変化を見つけて楽しんだり、新しい出会いを大切にしたりして、その場を満ち足りたものにしていくことが重要だと思いました。

・学校を卒業したら、もう新しく学び、成長することなどないと思いっていました。しかし、韓国に来て友の会に入り、まだまだ成長できる自分に驚いています。のんびりすることの好きだった私ですが、「身体も心も緊張して暮らすこと」の大切さを実感しています。


 会員のみなさんは、何かしらの形で継承日本語の活動に尽力されてみえます。子供に国語を教えることは、とても大変です。しかし、日本にいたら教職に就いていない私には、経験できなかったことです。日本でどんな生活を送っていたかは分かりませんが、ここでの生活は新しい発見があり毎日充実しています。

 そもそも日本いたら、友の会の存在すら知らなかったかもしれません。友の会の活動は大変だと思うこともありますが、活動を通して子供たちにもいい経験をさせてあげられ、なにより仲間との出会いが私にとって、かけがえのないものになっています。



【整理整頓】

 今月はいつもとは違い、会員M邸のキッチン収納を整理整頓することにしました。韓国では、引っ越し業者の方が荷物の収納までしてくれます。しかし、早さが重要な韓国では引っ越しが早く終わる代わりに、収納場所を指示することができません。なぜなら、邪魔なので立ち会うなと言われるからです。その結果、調味料が棚の上にあるという、変な収納になってしまいました。入れ替えたくても、全ての棚が埋まっているため、全部出して入れ替える必要があります。一人ではとても大変なので、結局そのまま使うことになりました。

 そんなこんなで8年の歳月が経ち、調味料の棚を開けるたび、胸に引っかかるものを感じていたMさんは、整理整頓の話が出た機会に、会員の皆さんのお知恵と助けを借りることにしました。

 前置きが長くなりましたが、以上がM邸を整理整頓するに至った経緯です。


◎ビフォー














物で溢れています。

今回は時間の都合もあり、Mさんの一番の希望であった、調味料の整理のみ行うことに。


『スーパー主婦井田典子の「だ・わ・へ・し」片づけ術』を参考に、まずは全て出して、種類別に集めることに。












3人家族の家庭に、こんなにたくさんの調味料類がありました。この中から、賞味期限の切れたものや、本当に使うものだけに絞って減らします。


◎アフター












今回の目標であった、下の棚に調味料類を収納することに成功しました!!

収納場所は引き出しなので、調味料が倒れないように、新しくケースを買うのではなく、紙袋を小さく折って枠にしました。素敵なアイデアですね!外に出しっぱなしになっていた調味料も高さのないものは、全て収納し、スッキリしたキッチンへ。













とりあえず置きし、まとまりのなかった棚の中も、同じ種類のもので固め、とても使いやすくなりました!!かなり物を減らしたので、棚が3か所ほど空になったほどです。













そして、ついでに大掃除まで。本当にお疲れさまでした!!


★今日のランチ





















今回も茶系のものばかりになってしまいましたが、味は全て違い大満足の昼食でした!今回のレシピも共有し、レパートリーがまた増えました。


次回:6月25日(土)

平日に参加が難しい会員のために、土曜日に開催します。ステンシルの続きや、子供たちの調理実習も行う予定です。


2022年6月4日土曜日

2022年5月 集まりのご報告

  2022年5月 集まりのご報告


【日時】2022年5月25日 10:00~13:00

【参加者】会員6名


●プログラム

【讃美歌】494番 その他・信頼

【読書】思想しつつ生活しつつ(上) より「よく忘れること」

【感想】

 お恥ずかしながら、タイトルを見ただけで、物忘れのことかと勘違いしてしまいました。そんなことが著作集に書いてあるはずがないですよね…。もちろん、今回も奥の深い内容でした。ここでは、「忘れなくてはいけないことを忘れ得ることの大切さ」が書かれていました。とてもハッとさせれました。なぜなら、私たちは嫌なことをずっと忘れられないでいるからです。

 そんな嫌なことを引きずって次の日や、次の年を迎えるのがどれほど無駄なことかと気付かされました。同時に、忘れてはならないことを覚えていることの大切さも書かれています。全国大会でも触れられていましたが、一日の終わりに今日あった嬉しかったことや、感謝すること書き出してみようと思いました



【大人のステンシル】


櫻井さんのお宅にある80年代の婦人之友に掲載されていたモチーフです。時代を超えても色褪せないですよね。こんな素敵なブラウスを着こなせる素敵な女性になりたいです。








今月は、色付けをしました。昨年の夏こどものステンシルを行ったときに、一緒に買っておいた布用のインクが、やっと日の目を見ました!
















各々に自分の好きな柄のシートを作り、木綿の手提げ袋などにステンシルを施しました。みなさん初めてにしてはとてもお上手で、それぞれのセンスが光る素敵な作品できたのではないでしょうか。















今日の持ち寄りランチです。今回は野菜とのバランス、彩り共に素晴らしいです!!みなさんが持ち寄るものは当日のお楽しみなので、他の方と被らないよう何を作っていこうか悩むのも一つの楽しみです。


【その他】

 念願のインスタグラムを開設しました!!こちらでは、会員個人の活動なども会員それぞれが写真と共に発信していく予定です。どうぞこちらも、ホームページと合わせてご覧いただければと思います。



次回:6月16日(木)

実際に会員宅のキッチンにて、片付け術を学びたいと思います。皆さんのお知恵を拝借し、どれだけ使いやすいキッチンに変身するのかが楽しみです!!


2022年5月31日火曜日

2022年5月 こひつじ広場のご報告

  2022年5月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)












【日時】2022年5月19日(木)21:00~22:00

【参加者】会員8名


【読書】悩める友のために(上)より 

 「家のために婚期におくれた娘」、「結婚について親と意見の違う場合」


【感想】

◆家のために婚期におくれた娘

・自分のために生きることができなかったうえ、突然家族から邪魔扱いされ、とても気の毒な方だと思いました。現代でも女性に学歴があると、結婚が難しいケースがあります。だからといって、妹たちに学問をさせないということは違うのではないでしょうか。色々なことが自分で判断できるように、女性も学問をすることは必要だと思います。


・ここでは、家族からひどい扱いを受けた相談者に、「穏やかに気を落ち着けて皆さんの無礼の罪を許してあげることを希望する」とお答えになります。人を許すことで、自分が犠牲になったと思う行いが完成されるからです。ハッとさせられました。人に厳しく自分に甘いところがあるので、少しずつでも人を許せるようになりたいと思いました。



◆結婚について親と意見の違う場合

・親が相手に経済力だけを求めるのであれば、従う必要はないと思いますが、本当に子供のことを思って反対するのであれば、聞く耳を持つ必要があると思います。私は、親の反対を押し切って結婚したので、親を頼れないなと覚悟しながら過ごしています。


・家庭の始まりは結婚です。とても大切なことなのに、結婚についての教育はありません。結局、自分の両親や家族を見ることでした学ぶことができないのです。昔の親はその時代の社会的基準に合った人を勧めていました。しかし、そのような基準のなくなった現代において、親も経時的に困らない相手を勧めはしますが、最終的には自分で決めなさいと口を出さなくなってきています。結婚相手には、山や谷のある人生を一緒に超えていける人が基準になるのですが、そこをちゃんと見極めることができず、谷を通過するとき離婚するという判断になるのではないでしょうか。


・結婚は本人同士の問題なので、親がどうこう言えないのだなと、親の立場になって思いました。自分は親がよしとする人と結婚したのに子供にはそう思えないのは、どのような心境の変化なのかと自分でも不思議に思います。しかし、どんなに人柄のいい相手であっても、家庭環境や家族の問題があったりすると、心配で口を出してしまいたくなります。



 今回は、どちらも結婚に関する手紙でした。これらの手紙がかかれた時代は、女性が自分の意見を通すことが難しかったのでしょう。しかし、このお二人に共通して言えることは、時代や境遇のせいにして、自分の意見を持っていないということです。だからこそ、答では一貫して自分で考えなさいと言われています。どんな事情があったとしても、自分で考えて正しいと思うことをすることが、とても大切なのだと感じました。

 これらの手紙から、同情するだけでなく、そこまでを読み込める羽仁先生を改めて鋭い方だなと思いました。また、このような答を読んで自分で考えて行動に移せる時代に生まれて、本当に幸せだなと改めて実感しました。


2022年5月23日月曜日

2022年度 全国友の会大会

2022年度 全国友の会大会に出席しました!(オンライン)


【日時】2022年5月18、19日(オンライン・オフライン)

【参加人数】1152名

【礼拝】聖書:マタイによる福音書5章

    讃美歌:420番、494番

【主題】家庭から社会へ、愛と協力により新たな道を拓く


 今年もオンラインで全国大会に参加することができました!自由学園の記念講堂での開催に当たり、会場で出席された方は讃美歌を歌わなかったり、お話をする方が変わるたびマイクを消毒されたりと、大会の主題通り『新たな道を拓かれた』のだなと実感しました。











1日目は、大きなスクリーンのある大皿さんのお宅にて。


 今回もお話の中から多くのものを得ました。その中の『著作集は生きた聖書である』という言葉にとても共感し、やはり基本は読書であるということを改めて感じました。私も著作集から多くのことを学ばせていただいています。読書を通して今の仲間たちとも繋がれ、どれだけ多くの悩みが解決されたか分かりません。これからも読書をすることで、家庭から社会へ香りのよい風を送れる働きをしていきたいと思います。


 ただ、よいことばかりではなく、幼児生活団の閉鎖や、会員の方の高齢化、仕事や介護による退会者の増加などの悩みも見えました。ソウル友の会でも、就業により退会された方がみえました。その一方、再入会された方や、転入された方のおかげで会員数が増えたなどの嬉しいニュースもありました。『同志が二人集まれば、友の会は成り立つ』そうです。会員が全員70代以上になっても、今できことを続けていこう決めた友の会もありました。有職者がほとんどの友の会では、例会を金曜の夜や土曜日に持ったりしながら、新たな道を拓かれていました。



この日は、持ち寄りランチにしました。
なんと、みなさん肉料理!彩も豊かです。
とても豪華な昼食になりました。










2日目は、今年度リーダーの松本さんのお宅で。


 残念ながら、2日目は出席できませんでしたが、海原純子先生の講演や、各地の活動報告、婦人之友社からのお話があったりと、充実した時間を過ごされたそうです。この日の夜はこひつじ広場もありました。全国大会が終わった後も、今回の読書のテーマである『結婚』について熱く語られたそうです。私も参加したかったです!


 みなさんが一同に集まって、礼拝を持ち、讃美歌を歌い、素晴らしいお話を直接聞ける日が来ることを心より待ち望んでいます。


2022年5月5日木曜日

2022年4月 集まりのご報告


    2022年4月 集まりのご報告











【日時】2022年4月25日 10:00~12:00

【参加者】会員6名(1名オンラインで参加)


●プログラム

【讃美歌】496番 うるわしの白百合 

【読書】思想しつつ生活しつつ(上) より「囚われざる生活」

【感想】

・分相応な生活が必要です。70%の力で生活する方が、居心地がいい気がします。


・お金の使い方と時間の使い方は似ています。自分のために使うのではなく、人のために使うことで自分自身の満足感にもつながるのではないかと思います。使わなくなった物を売るのではなく、必要な人に譲るようにしています。


・専業主婦になり、年を取ったからか、物欲がなくなりました。また、韓国で欲しいものが見つかりません。高価なものを買ったとしても、持って行く機会もなく、タンスの肥やしになる気がして買う気になれません。


・いつも同じ服装をしていて、外出するときも家で着ていた服装のまま出てしまいます。日本に帰省した時、家族と街に買い物に行ったのですが、その時も同じようにそのまま出かけたら、家族に注意されてしましました。でも、最終的には、地元の人のような雰囲気が出ていたようで、着飾って出かけた家族にうらやましがられました。


・韓国語の勉強をさせるのは、子供のためではなく、学校の先生の目が気になるからです。無理やりやらせようとするから、子供が拒絶し、最終的には物で釣るような形になってしまいます。でも、物で釣るとできるので、とても複雑です。なので勉強をして得られる物は、子供のおこづかいから買ってもいいということにしています。


◎今回の読書に関連して、会員の中から質問がありました。

問)物が増えて困っています。Tシャツ類は、古くなるとパジャマにするのですが、襟ぐりが伸びてきても着心地が良く、捨て時が分かりません。パジャマになる洋服が増えている現状から、抜け出したいです。

答)人に見られて恥ずかしいと感じる物であれば、他の用途に使うべきです。自分で判断できないのなら、人に見てもらうことが有効だと思います。


【ステンシル】

 念願が叶って、オフラインでの集まりを持つことができました。この日は時間の都合上、ステンシルプレートのデザインを決めるところまでしかできませんでしたが、次回は布製品にステンシルを施したいと思います。どんな作品が出来上がるのか、とても楽しみです。


【その他】

 インスタグラムの開設を決めました。集まりの報告だけではなく、韓国の情報や私たちの日常も、写真と共に発信していけたらと思っています。















 4月に入り、集まる人数に制限のなくなった韓国で、久々の持ち寄りランチです。大皿さんがスープも用意してくださり、美味しく楽しい時間を持つことができました。彩が少ない気もしますが、カレー味の黄色いお豆がアクセントになってます。


 新しいリーダーを迎え、初めての集まりをオフラインで行うことができ、新たなスタートを切りました。今年度はどんなことができるのでしょうか?今まで培ってきたオフラインの経験も活かし、ハイブリッドで色んな活動ができたらと思います。


次回:5月25日(水)

ステンシルを完成させる予定です。

2022年4月22日金曜日

2022年4月 こひつじ広場のご報告

 2022年4月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)












【日時】2022年4月14日(木)21:00~22:00

【参加者】会員8名


【読書】悩める友のために(上)より 

 「威勢の強すぎる嫂」、「実母に従わんか継母に従わんか」


【感想】

◆威勢の強すぎる嫂(あによめ)

・この問を読んで、本人の性格や夫の気持ちまでを読み取った答に驚きました。色んな方を見てきたからこそできるアドバイスなのではないでしょうか。私だったら、この方に同情し、手紙を送ってきた娘婿に腹を立てて、手紙の返事を書く必要はないと答えていたでしょう。素晴らしい答だと思いました。


・この相談者にとって、別居するという選択肢はなかったのではないでしょうか。私もこの方に同情し、どうしたら相手を変えることができるのかということばかり、考えていました。しかし、答の中の、「一日も早く別居なさらなくてはならない」という言葉に、ハッと気づかされました。別居し独立するということは、経済的だけでなく、色々な負担が大きくなります。相談者の中で、少し甘えがあったのではないかと思いました。逃げることは悪いことではありませんが、いいことばかりでもありません。それに耐えることができれば、逃げるということも選択肢の一つなのだなということを学びました。


・昔は、姑の力が強く絶対的な存在でした。また、兄弟も多く、両親を早くに亡くしたとしても、兄弟で力を合わせて生きていくことが可能でした。現代は、姑が息子夫婦の負担にならないように気を使い、嫁に意見することなんてできません。時代は変わったのだなと実感しています。



実母に従わんか継母に従わんか

・相談者が夫を育ててくれた継母のことを考えず、実母との関係を大切にしようするところに理解ができませんでした。子供を産むことは痛みも伴い大変なことですが、育てる大変さと比べることはできません。自身の不徳のために子供を人手に渡したにも関わらず、急に連絡をしてきた実母も自分勝手だと思いました。「養育の恩を感謝したいという誠心(まごごろ)」という答の通り、第一に継母のことを考える必要があったのだと思います。


・答の中で、実母の良くないところまで指摘できる想像力に驚かされました。実母の行動は、育った環境からくるものも多く、価値観はこのときに形成されてしまうこともあるので、子供を育てていくうえで、気を付けなくてはならないなと感じました。最後に、夫のためによき妻よき内助者になるようにという言葉が、とても素敵なメッセージだと思いました。




 毎回思うのですが、この著作集に記されている相談は昔のもので時代背景が違うため、現在ではあまりないケースのものが多く、理解するのが容易ではありません。しかし、問いに対する答えの的確さは、現代にも通用するもので、毎回多くのことに気付かされ、とても勉強になります。今後、どのような答と出会えるのかとても楽しみです。


2022年4月14日木曜日

2022年3月 集まりのご報告

      2022年3月 集まりのご報告(オンライン)






【日時】2022年3月28日 10:00~12:00

【参加者】会員6名


●プログラム

【讃美歌】第二編182番 丘のうえに十字架たつ

【読書】思想しつつ生活しつつ(上) より「生活の自由と愉快」


【感想】

・日本に帰省中の子供たちの生活は、習い事もなく余裕のあるものでした。韓国の冬休みを利用して、日本の小学校に体験入学していたので、学校から帰ってきて宿題を済ませたら夕飯まで時間もあり、公園へ行ったり、お出かけしたりして、親子の時間も持てました。子供はまだ小学生なので、韓国でも親子の時間を作ることが大切だと感じました


・昔、1週間の献立を立てていました。そうすると、買い物も1週間に1回で良く、時間に余裕ができました。しかし、献立を考えるのが面倒になり、今では足りないものを近くのスーパーでその都度買っています。小さなお店なので、店主と会話もあり、買い物自体を楽しみにしているのですが、時間を有効に使うという意味で、また献立を作ってみようと思いました


・田舎の生活に憧れていたのですが、旬の時期に同じものを食べ続けることが本当に幸せなのかと疑問にも思いました。自分の食べたいものを、食べたいときに買ってきて、料理する自由が都会にはあります。そういう意味では、都会の方が自由なのではないでしょうか。ただこの自由は、皆が個々の時間を大切にするというルールのもと成り立っています。

 韓国では、スーパーの在庫管理が徹底されていないのか、賞味期限のない生活雑貨にもかかわらず品切れなことが多いです。せっかく時間を使って買いに行ったのに、その時間が無駄に終わってしまいます。多くの人が暮らす都会だからこそ、全ての人が心を合わせることが大切なのだと感じました。

 共同生活の中では、時間を決めて行動しないと、人の時間を無駄にしてしまうことがあります。家庭の中でも同じことが言えます。「集まって一家をなしている以上、てんでんばらばらでは相互いにわずらわされるばかりです。」とあるように、少し窮屈に感じるかもしれませんが、食事の時間やお風呂の時間など時間を決めることが、お互いの時間を無駄にしないことにもつながるのです。今回の読書を通して、そのことに気付かされました。


・赤ん坊の時から筋道のある子育てをしていれば、母親の生活にも大きな筋道がつくと書いてあります。親が自分の都合で時間をずらすと、子供の生活も乱れてしまいます。小さな頃から筋道のある取り扱いをし、それを親もきちんと守り、子供の中に習慣化させることがとても重要なんだと改めて思いました。


・私は家の中でも時間を守るタイプなので、週末に夫がだらだらしているのに苦痛を感じていました。次に何をするのか、今日は出かけるのかが全く分からず、生活のリズムを崩され、一人でストレスを抱えていたのです。しかし、よく思い起こせば夫に確認をしていませんでした。私から聞けばよかったのです。相手の予定が分かれば、こちらも時間の調整ができます。家庭内という複雑でもない社会の中ですら、つまずいていることに気が付きました。



次回:4月25日(月)

 新たな年度を迎え、オフラインでの集まりを計画しています。皆で一緒に大人のステンシルを楽しめることを心より願っています。