2022年7月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)
【日時】2022年7月21日(木)21:00~22:00
【参加者】会員6名
【読書】悩める友のために(上)より
「内気か勝気か」、「人種的偏見のために」
【感想】
◆内気か勝気か
・上手にしようと思うから、できなくなるのだという言葉にハッとさせられました。相談者は人にどう思われるかを気にしすぎて、挨拶もできなくなっていたんだという答えに、可哀そうだと同情して私が相談されたら返す答えがないと思いっていましたが、そうではなかったのだととても勉強になりました。何事も考えすぎてやらないのではなく、何でもチャレンジしてから考えることが大切だと思いました。
・人は一人として同じではなく、それぞれの良さがあります。この相談者のように自分を卑下しないようにするにはどうすればいいのかを考えながら読みました。自分を卑下することは、癖のようなものではないでしょうか。皆それぞれ欠けているところはあります。しかし、自分を卑下して悩んでいる人がいるのならば、私たちはその人がその癖を打破できるような言葉がけや接し方をし、共に生きていきたいと思いました。
・自分の容姿を気にして挨拶のできない相談者に対して、「人に挨拶もできない内気さは傲慢である」と切り込んだ答に、感銘を受けました。この方の訴えの裏にある問題に気づき、指摘することはとても難しいことです。それだけではなく、その短所が裏返せば長所にもなるということも、ちゃんとお答えになっています。全くその通りで、短所だと思っていることを、長所と考えられることが、とても大切だと思いました。そして最後に、ここから前進するためのアドバイスもされており、この素晴らしい答に、とても感動しました。
・中学時代に先生から教えられた、「勝気は損気」と「無邪気で本気」いう言葉を思い出しました。このタイトルにある『勝気』が何を意味するのかが分かりませんでしたが、高慢や強情のことを意味するのかなと推測しながら読みました。また、ここで使われている『無邪気』の意味も、私の知っている無邪気とは少し違う気がして、とても気になりました。ただ、「輝く無邪気とは反対な暗い強情」と表現されているように、ここでは強情の反対の意味として使われているのだと思います。いまだに、無邪気の本当の意味はよく分かりませんが、ただ中学時代から気になっている二つの言葉が出てきて、とても興味深かったです。
・「どうしてこの人は、こんな性格になってしまったのだろう」と思いながら読んでいました。そしたら答に両親の導きのことが書かれていて、同情を覚えました。子供の性格や考え方は、育ってきた環境や、両親の影響が大きいのだと改めて思いました。そして、自分を振り返った時に、韓国語ができないことを理由に、子供の友達の母親との距離を置いていた自分も強情だったのだと気が付きました。相手も私が外国人だと知っているから、言葉ができなくて当たり前だと思っているでしょう。これからは、もう少し積極的にお付き合いをしていきたいと思います。
◆人種的偏見のために
・私たちの子供は、見た目では分かりませんが、人種的偏見を受ける立場になり得ます。そこをどのように私たちがフォローしていけばいいのか、子供たちがどのように感じるのか。子供と私たちは立場が違うので、自分なりによく考えて答えを見つけていってもらいたいです。
・日本の中でも、昔と比べると色んな人種の人を目にするようになり、実際に接する機会も増えました。そんな中、子供たちが肌の色の違う子供と仲良く遊んでいる姿を見ると、そのように育ってくれてありがたく感じます。みんなそれぞれ違ってそれでよく、それを認め合うことができていけば、世の中が平和になるのだろうなと思いました。そして私自身、心から受け入れられる人になりたいと思いました。
・『汝の敵を愛せよ』とある通り、反感を持っている人を愛することができれば、長い歳月の間に多くの人が尊敬するようになるのだと答えてみえます。周りの考えや、一時の感情に流されず、正しいことをしていれば、いつか人に認められる日が来るのだと思いました。
今年の夏は、韓国も雨の日が続いています。湿度が高く、とても過ごしにくいです。気温がそれほど高くなくても、湿気のせいでエアコンが手放せません。空気がカラッとしていて、日陰に入ると涼しかった10年前が懐かしいです。