2022年5月31日火曜日

2022年5月 こひつじ広場のご報告

  2022年5月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)












【日時】2022年5月19日(木)21:00~22:00

【参加者】会員8名


【読書】悩める友のために(上)より 

 「家のために婚期におくれた娘」、「結婚について親と意見の違う場合」


【感想】

◆家のために婚期におくれた娘

・自分のために生きることができなかったうえ、突然家族から邪魔扱いされ、とても気の毒な方だと思いました。現代でも女性に学歴があると、結婚が難しいケースがあります。だからといって、妹たちに学問をさせないということは違うのではないでしょうか。色々なことが自分で判断できるように、女性も学問をすることは必要だと思います。


・ここでは、家族からひどい扱いを受けた相談者に、「穏やかに気を落ち着けて皆さんの無礼の罪を許してあげることを希望する」とお答えになります。人を許すことで、自分が犠牲になったと思う行いが完成されるからです。ハッとさせられました。人に厳しく自分に甘いところがあるので、少しずつでも人を許せるようになりたいと思いました。



◆結婚について親と意見の違う場合

・親が相手に経済力だけを求めるのであれば、従う必要はないと思いますが、本当に子供のことを思って反対するのであれば、聞く耳を持つ必要があると思います。私は、親の反対を押し切って結婚したので、親を頼れないなと覚悟しながら過ごしています。


・家庭の始まりは結婚です。とても大切なことなのに、結婚についての教育はありません。結局、自分の両親や家族を見ることでした学ぶことができないのです。昔の親はその時代の社会的基準に合った人を勧めていました。しかし、そのような基準のなくなった現代において、親も経時的に困らない相手を勧めはしますが、最終的には自分で決めなさいと口を出さなくなってきています。結婚相手には、山や谷のある人生を一緒に超えていける人が基準になるのですが、そこをちゃんと見極めることができず、谷を通過するとき離婚するという判断になるのではないでしょうか。


・結婚は本人同士の問題なので、親がどうこう言えないのだなと、親の立場になって思いました。自分は親がよしとする人と結婚したのに子供にはそう思えないのは、どのような心境の変化なのかと自分でも不思議に思います。しかし、どんなに人柄のいい相手であっても、家庭環境や家族の問題があったりすると、心配で口を出してしまいたくなります。



 今回は、どちらも結婚に関する手紙でした。これらの手紙がかかれた時代は、女性が自分の意見を通すことが難しかったのでしょう。しかし、このお二人に共通して言えることは、時代や境遇のせいにして、自分の意見を持っていないということです。だからこそ、答では一貫して自分で考えなさいと言われています。どんな事情があったとしても、自分で考えて正しいと思うことをすることが、とても大切なのだと感じました。

 これらの手紙から、同情するだけでなく、そこまでを読み込める羽仁先生を改めて鋭い方だなと思いました。また、このような答を読んで自分で考えて行動に移せる時代に生まれて、本当に幸せだなと改めて実感しました。