2024年度 全国友の会大会 5月22日(水)23日(木)
自由学園の学生が種まきから準備した花 |
家計簿創刊120年の年。
「真の合理的生活をたずねつつ 平和を願い 希望の種を育てる」
とテーマで2日間にわたり全国大会が行われました。
ソウルからは今年度もリーダーが現地で出席。
参加できる会員はオンラインで出席しました。
🌿大会第一日🌿
5月22日(水)10時~15時 @自由学園記念講堂
🌷午前の部
●開会式
各地友の会代表の点呼と大会成立が宣言されました。
現在友の会は181箇所、今回新たに成立した友の会は木更津友の会と明石友の会です。
また、会津が郡山友の会に加入したとの報告がありました。
創立者墓参報告の後、代表による礼拝がありました。
●礼拝 代表 望月伸子さん
🎵讃美歌 228番、531番
📕聖書 ローマの信徒への手紙 12章9節~18節
2023年は、婦人之友建業120年の年であり、羽仁もと子生誕150年の年でもありました。
羽仁もと子先生の生誕地・八戸は今、羽仁もと子で盛り上がっているとのこと。
冒頭では、時代を見極める洞察力や人と世を愛した働きを覚え、友の会の組織に身を置けることは幸せであり、著作集や著書により羽仁先生のことを知ることができることは感謝であると語られました。
著作集『真理のかがやき』『思想しつつ生活しつつ下』より引用しながら、愛土、家計のこと、また神の国の実現するという友の会の使命についてもお話しされました。
家計については、私たちはそもそも何も持たずに生まれてきたのだから、物質、精神的にも我が家の適量を考え、平和と人のために使う1%を大切にしたいという願いを大切にしたいこと、そして「家計簿は、感謝と悔い改めの総決算」であると話されました。
各家庭の日々の家計簿記帳が社会とつながり、
今日できる最善、最良のことは何かを考えながら暮らすことで、
平和を身近なところから実現できるということが大胆に語られました。
●各地リーダーの抱負
我らソウル友の会リーダーも壇上にて抱負を読みました。韓国からオンライン画面越しに応援!この一年、皆で頑張りたいことが力強く語られました!
●会員数の報告
会員が減る現状に、仲間を減らさない・増やす努力の具体例が紹介されました。
友の会の活動が自身の成長の機会と捉えられるかがポイントだと感じます。
福岡友の会からは、「婦人之友」を生活に活かし、実行してみたことを紹介し合う「語り会」を行なっているとの報告がありました。取り組みを伝え合うことは、発信する人にとっても、聞く人にとっても刺激になるので大事だと思いました。
●自由学園教育報告
今年度より共学となった中等部、高等部の共学化の過程と思いが生徒たちの言葉で語られました。
中等部では「愛を持つ」、高等部では「0スタート、よりよくする、本質を考える」というテーマを持って過ごしている。
聖書のコリントの信徒への手紙一の中の「一つの体、多くの部分」という箇所があるが、「互いに補い合って一人一人が生かされる社会は神の国であり、そのような社会、学校、団体でありたい」と話されました。
最高学部からは、在学13年の学生が自身の経験を軸に学部での学びの意義を語っていました。素晴らしいスピーチに皆、惹きつけられました。
新学園長の更科幸一先生からは、はじめに全国友の会に対し、「『平和を願い 希望の種を育てる』ことを体現し、自由学園の子どもたちのために捧げてくださり感謝」という言葉がありました。
その上で、すべての人が活かされて共に喜んでいる平和な世界の実現を目標とする全国友の会・婦人之友社・自由学園の3団体が、会員数減・読者数減・生徒数減という現実にも屈することなく、神の国建設の実現に向け共に頑張りたいと力強く語られました。
リフレッシュを兼ねて簡単な運動 新刊『笑って健康と幸せをつかむ24の方法(鎌田實・著)』より |
🌷午後の部
昼食を挟んで、午後の部が行われました。
●自由学園100周年記念募金事務局長の話
●経済の報告
●創立者の志を今に
3人の方が、生活団の教育から子どものこと、羽仁もと子生誕150年記念のこと、家計のことを語られました。
①東京第一友の会会員
2002年落合生活団を閉じる決断をした際に、形を変えて生活団を続けていくため、新たに「0歳からの生活団を目指して」就園前の子どもを集めて活動を始めたことが話されました。
子どもは「褒めるより、認めてあげること」が大切という言葉が心に響きました。
②青森友の会会員
八戸では羽仁もと子とわれらの研究室の展覧会が昨年催されました。
小さなことを丁寧に、人のために力を使うことを羽仁先生は喜んでくださっているだろうと展覧会の責任を持った会員が話されました。
今回、婦人之友社より「じょっぱりの人」という新刊が発行されました。
「じょっぱり」とは、信念を貫く強さを意味するそうです。
著者の森まゆみさんのビデオメッセージも放映されました。
以下は、森さんの話の要旨です。
羽仁もと子は、納得できないことは納得しない人だった。
羽仁もと子の本質は「自分の頭で考える」こと。
不得意なことを手放さず、突き詰めたところが、婦人之友の読者が増えた理由だと考える。
東北で行った農村友の会の活動は、日本をよくしていく活動の一つだったと感じている。
他にも、北京生活学校、敗戦後引き上げ女性たちの自力厚生援助など、たくさんの仲間と多くの社会貢献も行なった。
昭和5年に友の会が発足し、単なる雑誌を読む人ではなく、心一つにして羽仁もと子の活動に協力した人の集まりだったと言える。
日本の国は、知識ある女性が家庭を基盤として着実に生活することで支えられている。
羽仁もと子の虎の子部隊が友の会だと思う。
羽仁もと子の伝記はエピソードもたくさん加えて読みやすく仕上がったと思う。
ぜひ手に取って読んでほしい。
③多摩友の会会員
1日目の最後には、多摩友の会会員が家計簿と共に歩んだ日々について話されました。
19000/月の給与でスタートした結婚生活。予算を立て、見通しを持って暮らす大切さを学んできた。
著作集の「家事家計篇」を読み、家計簿記帳8冊目にして、家計簿をつける理由は、「生活を正すため」と理解できた。
1978年家を建て、義父母と同居し7人家族に。
・我われの家庭生活に入用なだけの金がほしい、そしてそれ以外の金はないほうがよいというのが私の考えです。(家事家計篇 p9)
・六 豊かな心で(同上 p65)
上記2箇所を夫婦で了解、納得し、1995年の特別費決算が197万円/月となった。
退職金2000万円を必要のある夫の弟妹に渡すことができた。
税金・社会保険が多く、引かれていることに対して思うこともあったが、自分が高齢になり、そのありがたさを実感している。
家事家計篇を通読し、一年分の生活準備金を蓄える大切さを若い人に広めたいと思う。
最後に「120年を記念して、家事家計篇をいろんな方に広めていこう」と力強い訴えがありました。
●1日目の出席者
会場526名、オンライン840名 計1366名🌷
二日目に続きます🎵