2024年2月14日水曜日

2024年 2月 こひつじ広場のご報告

 2024213

出席者6人、他友の会1人


今月も冬休み中のため、韓国と日本からの参加です。



「良夜」と「我々の住む所」(みどりごの心)を読みました。


「我々の住む所」は友の会の真髄を表す代表的な文章とのこと。

冒頭にあった南沢の分譲のことなども話を聞くことができました。


感想です。


・1980年代、北欧では男女共働きの流れがあったが、日本は男女分業政策が続き、男が外で働き、母が家庭の中で一切の責任を担う構造が続いてしまった。

昔の早飯の問題は、インスタント食品の発達に形を変え、家庭生活を豊かにするのではなく、楽に楽にという時代になっているように思う。

家庭生活から社会を変えていくというのはなかなか難しい。


・個人主義が多いと感じる。社会に迷惑かけず、役立つ人を育てたいと思って子育てしている。みんな、公の子どもなのではないかと考えている。


・家の中と外を別物と考えて生活していたが、家庭は公であるという考えが必要であり、一家庭の問題はその中だけの問題ではないことがわかった。

日本帰省中に廃棄農作物を買ってみたが、高齢の両親が続けるにはオンライン注文の壁がある。大事な活動がうまく広がっていけばよいと思う。


・女性の社会進出と、家庭生活の質の維持向上の両立が難しい時代。家庭の問題を教育現場の責任にする風潮もある。家庭を疎かにせず、もっと大事にすべきだと思う。


・韓国の学校現場でも、最後のひとりまで寄り添うことが難しく、学校に対する親の要求が理不尽なレベルになっているようだ。


・裏長屋から金紗な着物を着て出ることのないように、分相応の暮らしをしたいと願ってきた。

「一つの家庭(いえ)を本当の意味で、正しく明らかに愛深きものに成長させて行くこと、それが出来る人は大人物です。そういう家に自分の家をしたいと思って、本気な祈りを持っている人は、自分ばかりでなく、家中の人を、輝いた人間にする学校の校長です。」

私たちの住む社会、家庭を公の一部と捉え、特に友の会の仕事は公の仕事と思って取り組んできた。まだまだ働かなければならない所がたくさんあるので、頑張りたい。


・日本帰省中に、実家の近いソウル友の会会員の子どもを預かった。海外暮らしで家族のように暮らしているので違和感も抵抗感もなかったが、子育て中の日本の友人に驚かれた。

互いに迷惑をかけてはいけないという風潮があるようだ。

個人主義が進み、忙しすぎて周囲の人と人間関係が築けていないようだと感じた。

海外で暮らしていても、信頼のおける友達がいることが幸せである。


・公の子どもとして育てるというところに目が開かれた。



その他


読書の後は、恒例の暮らしの中の小さな相談の時間。

今回は、週末友達同士でショッピングモールに遊びに行く小学生の子ども。送り迎えを協力しないか、と子どもの友達の親御さんに提案するのはどうなの?という相談事でした。


・最近の親たちは、人と関わるのが面倒くさいようだ。

日本は御礼の文化があるため、余計に面倒なのかもしれない。


・迷惑をかけないと人間関係が切れてしまう。

迷惑をかけられても、迷惑かけても互いに許せる人でありたい。

ごめんね、いいよと言い合える世の中になれば、平和な世界になると思う。


今月も読書を通し、また感想を分かち合う時間を持つことで、それぞれが生活を見直し、いろいろ考えることができました。



📍次回は312()20:00からです。