2023年8月17日(木)20時~21時15分
参加者:会員5名、他友の会1名
現地校は順次夏休みを終え、ソウル友の会も二学期がスタートです。
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約1ヶ月ぶりのオンラインでの再会です |
📕読書箇所
🌷「復活の春」
☘️「結婚と人格意識」(「みどりごの心」より)
🌷「復活の春」
昭和5年、復活祭の日、羽仁もと子先生が恵子先生と伊豆山に滞在された際に書かれた文章です。
「温かく、きれいな文章」に、母娘で喜び溢れる時間を過ごされたのだろうと感じられる内容でした。
そのようなのんびり過ごされる中でも、『信仰篇』の執筆という大仕事をなさっています。
文中の「明日もまたその次の日も励みましょう」という言葉を読み、「羽仁先生のそのエネルギーはどこから出てくるのか、すごい!」という感想が聞かれました。
また、日本に帰省した人たちからは、「日本で自然豊かな場所に行って癒された、自然の素晴らしさを見ると神様に感謝の思いが湧き上がる」「羽仁先生のように自分の両親とゆったりした時間を持てているのか、後悔しないように意識的にそのような時間を持ちたい」という感想なども聞かれました。
☘️「結婚と人格意識」
本文は、当時のお見合い結婚に対する批判的な意見から始まり、子どもに対する人格的な扱いの重要性に話が及んでいきます。
「本の題名は『みどりごの心』なのに結婚の話がずっと続いていたが、『みどりご』の話がここにきて出てきて、このように繋がるように構成されていたのか!と思った」というある人の感想に、「確かに!」と思わされました。
「彼(子ども)らの人格及び人権に対する非常に厳粛な心を持って、その語らざる思いと要求を知ることに熱心忠実でないならば、つい知らない間に自分勝手に彼らを取り扱ってしまうのです。」
「それは別に必要でないと、こちらが考えたり、良いか悪いかと迷う程度のことならば、すべて本人の望みに任せるべきです。」(共に本文より引用)など、
子ども達をそれぞれ人格を持った一人の人として接することの大切さを再認識させてくれる文が多々あります。
感想を一部紹介します。
・子どもの人格を大事にしなければいけないという内容を読み、宿題を早くしなさいと子どもに怒っている自分と自分自身の実際の姿を顧みて、反省。
・時代が違うなと思って読み進めたが、幼児の人格についての内容に到達した。
自分の子どもたちの幼児期は終わってしまい、今日は時間通りに帰って来ない子どもに怒りが爆発…反省。
文中にあった通り、選択肢がある時は子どもの意見を尊重している。
・日本帰省中に、明日館で開催された研究会に参加した。
羽仁説子さんが指導される当時の幼児生活団のビデオを観た。鶏にあげる菜っぱを包丁で切っている幼児は、自らやりたいことに一生懸命に取り組んでいた。まるで「ボールが弾むように」生き生きとバウンスしながら活動する子ども達の姿があった。
この本に書かれている通り子どもを育てることができれば、それぞれの個性が花咲くように思う。
自分の子は大きくなってしまったが、周囲には幼い子がたくさんいるので、心に留めて接していきたい。
・今夏、日韓で引きこもりの子どもを助ける日本人の話を聞いた。
日本では8050問題が持ち上がって久しいが、韓国でも問題視され始めた。日本より深刻な状況。
親が子どもの人格を認めないために起こっているように思う。親が全てを決めているため、思春期・青年期に爆発してしまう。
羽仁先生が昭和の初めにこの問題に気づいていたのは、先見の明がある。
「子どもにやりたいかを聞いてみたら?」と保護者にいうと、「なんで子どもに聞くの、親が決めればいいのよ」と言う。親の思い通りに子どもを育てている人が、まだまだいっぱいいる。
・「自分の親は、自分のしたいことで不都合のないことは、何でもさせてくれる人である、その人が悪いというのだから考えてみなくてはならないという気になる」と本文に書かれている。
自分の子育てを振り返り、反省しながら読んだ。孫だとこんな感覚でいられる。
子どもを育てながら、親にしてもらうんだなと思った。
このような扱いができれば、よい社会になっていくと思う。
読書の後は、久しぶりの団欒です。
婦人之友9月号のモンゴルキッズの家の記事や、湯浅誠先生の韓国に関する記事のこと、
また、最近の韓国社会に感じることや、職業の変化についてなどを話しました。
読書を通してそれぞれが感じ、考え、また様々な意見に触れることで視野と考えが広がり、自身の日常を省みる貴重な時間を過ごせます。
📍今月の集まりの予定📍
8月22日(火)10:00~ 集まり @会員宅
🎶集まりとこひつじ広場は、基本的に毎月各1回開催予定です。
🍀ソウル友の会の集まりに関心のある方は、ご連絡ください。