2021年7月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)
【日時】2021年7月21日(水)10:00~11:30
【参加者】会員6名
【読書】家庭教育より学校教育を見る「家庭の常識と学校の常識」
【感想】
韓国で子育てをする上で避けて通れない常識の違い。母親である私たちは日本で育ち、日本の常識を基に子育てをしています。ですが、一歩外に出ればそこは外国です。家の中であっても夫との常識の違いに衝突することもあります。
特にほとんどの会員が感じた女の子の服装や髪型について。全ての人がそうではありませんが、幼稚園などにドレスのようなワンピースを着せたり、運動に適していない靴を履かせたりして通わせるご家庭があるのです。活動の邪魔になりますし、何よりケガをする確率が高くなります。私は、先生にも迷惑になるので動きやすいTシャツやズボンを履かせていました。でも、やはりお友達がスカートをはいていると娘は同じ服装をしたがります。
この問題に関して、子どもとなぜいけないのかを話し合って、誕生日会などの特別な日だけ着て行くことを約束した会員。韓国で生活しているのに日本の常識を押し付けるのに抵抗があることと、もしもケガをしても、そのような経験からこの服装は危ないということを、本人が学ぶのではないかと、あえて同じような服装をさせていた会員。
みなそれぞれ悩みながらも、家庭の常識と社会の常識の間でバランスをとりつつ子育てをしています。
また、子どもの望むことの扱いについてです。子どもが何かを要求するとき、多くの会員が準備や後片付けが面倒だからや、自分の価値観と合わないからという理由で諦めさせている傾向にありました。これこそが、教育者の臆病と骨惜しみだと知りました。
まさに今、韓国・ブンダン日本語補習授業校では子どもたちの要望から、クラブ活動をすることになりました。代表である大皿さんは、子どもたちの本気さを感じ、手助けすることを決められたそうです。正直、クラブ活動をさせることは面倒くさい仕事です。しかし、日本と同じような部活動のない韓国で、自分たちで発案し、準備し実現することは、おとなの力の大きさを知ることと同時に、いわれない経験になるのではないでしょうか。
現在は集まりを持てないため、『科学クラブ』と『手作り・イラストクラブ』の2つをオンラインで行っています。多くの子どもたちが参加し、実験が成功したときや、作品が完成したときの嬉しそうな笑顔を見ていると、これからも積極的に子どもたちのやる気を手助けしていかなければならないなと反省させられました。
これまで、「家庭教育篇」を通して多くのことを学んできました。それも残り少なくなり、次は「夫婦論」を拝読する予定です。この著作集を通してどなことを語り合えるでしょうか。まだ少し先ですが、とても楽しみです。