2024年8月12日月曜日

2024年 8月 こひつじ広場のご報告

2024年8月12日(月)20~21:30
出席者6人、他友の会1人



✏️読書「愛による新社会の実現は空想か」(『みどりごの心』より)


先月の「然らず反って分争なり」に続く、愛に関するミセス羽仁の力ある意見文です。

23ページにもわたる文章でしたが、45分ほどかけて輪読しました。

冒頭は「然らず~」を読んだ人からの手紙で始まります。

今日は、読書担当者がはじめに内容をまとめ、説明してくださいました。

「然らず反って分争なり」に対して意見を書いた手紙の主は、「社会改造の成果はどこにあるか? 成果がないなら空想社会主義と一緒だ」とミセス羽仁に迫ります。

しかし、その女性は唯物論には傾いているものの、マルキシズムをシリカルに斜から眺めている人。それをも真理と信じることができていません。

それに対し、ミセス羽仁は「他人が噛んで吐き出したものを食べさせられる人は災難だ」と応えます。

自身はキリストを信じる者だと宣言した上で、全身を投じられれば、人は変わることができること、自分の心の中に持っているみどりごの心を働かせて、幼心を見失わずに努めなさいと勧めます。


以下、感想です。


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羽仁先生の返事の長さにも驚いた。
手紙の送り手は宗教のことを批判しているが、それに対し真剣に信じたことがあるのか?と問う羽仁先生の言葉を読み、やりもしないことを批判するのはよくないと思った。
難しい内容だったが、内容をまとめ説明してくださったのでよく分かった。

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3つの言葉が心に残った。
1) 捨ててしまっている「幼心」はないか。
2) 本当の人間としての生命が強くなると、一心にやり、思いは端的に実行していこうとする無邪気な状況になってくる。
3) おいしくもあるがまずくもあるというものが一番多くはないか。(おいしいものとまずいものを自分できちんと区別できるようになりたい。)

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キリストの愛を知ることが大事だと、羽仁先生が懲りずに、丁寧に書かれている。
自分とは違う意見は放ってしまうものだが、愛を持って自分の意見を訴えているところがすごいと思う。
「あなたの心に愛の火が微にともるなら、キリストの愛の助けによって、さきにあなたの得ていたものも、はじめて本当に全て働いて来るのです」という部分を読み、自分には愛が足りないがキリストの愛で他人を愛したいと思った。

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激アツの文章だと思った。
キリストのパンという食べ物のたとえが理解できなかったが、幼児が全力で食べ物を求めて向かっていく姿を思い出し、少し理解できたように思う。
手紙の主も自分のようにかったるいと思って生きている人だと思った。体当たりで経験することが欠けている人だと感じる。
これは自分に言われていることだと感じた。
失敗などの経験から安全なところから抜けられない自分。キリストの愛のことを忘れてしまっていたと気付かされた。

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「私はキリストを信じます」という言葉が3回出てくる。ミセス羽仁の信仰告白文だと思った。
「幼心」がキーワード。
p237の文章に「無邪気」と「本気」という言葉が出てくる。中学に入学したときに「無邪気で本気」という言葉を教えてもらった。幼心はこれを表していると思うが、まあいいかといった妥協が多いので無邪気で本気を実践するのは難しい。
「私を本当に動かしてくれる力は何か」ということを考えた。金や名誉に動かされる人もいると思うし、本の中には道理という言葉が書かれている。ミセス羽仁のようにキリストに突き動かされて生きたいと思う。

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人の思想に対して意見するほど物事を考えて生活できていないため、ミセス羽仁が一貫した思想を持ってこれだけの意見を書いていることがすごいと思った。
毎回思うが、このような本を読み、感想を聞き合えることが有難い。
幼心を持って、無邪気に生活できるように頑張りたいと思う。


とても長い文章でしたが、みんなで読み、分かち合うことができてよかったです。
次回は愛についての3部作のラストです。

📍今後の予定📍

・8月21日 8月の集まり@会員宅
・8月27日 拡大U6プロジェクト @会員宅
・9月9日   こひつじ広場 via Zoom

🎶集まりとこひつじ広場は、基本的に毎月各1回開催予定です。
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