2024年8月30日金曜日

2024年 8月集まりのご報告

2024827日(火)1015

出席者 6


🌸プログラム

<午前> 

「第14 拡大U6プロジェクトの集まり」
講演 「子どもの成長と絵本」(講師 斎藤 惇夫 氏)


昼食

<午後>

1) 讃美歌
2) 講演会の感想
3) 生活勉強


講演会

午前は、「第14 拡大U6プロジェクトの集まり」にオンラインで出席し、

斎藤 惇夫 氏による講演 「子どもの成長と絵本」を聴講しました。


福音館書店の編集を長くされてきた講師。

ご自身の4つのエピソードを柱としてお話ししてくださいました。


会員のほとんどは子育て中で、日本語補習校でも子どもたちと接することも多く、またソウル友の会はこひつじ文庫を運営しているので、それぞれが自分事として深く聴き入りました。


講演中「徹頭徹尾”子どもと本と未来を信じる”こと」という言葉が何度か聞かれました。


私たちも子ども、本、未来を信じて、ソウル友の会としても、個人としても、最善を尽くしていきたいと願います。


🍴昼食(一品持ち寄り)

今日も大変おいしいお料理が揃いました!


1) 🎵讃美歌 191

キリストが教会の礎であることを歌った賛美。

特にソウル友の会ができるずっと前に読書会に来られていたチョ・ミスクさんの逝去を受け、歌いたいと願って選曲してくださったそうです。



2) 講演会の感想

📢

福音館のイラストレーターの友人がいた。関係者が集まりって図書館運動の話をするのを聞きながら、盛んでいいなと思っていた。


韓国に来た頃、図書館はまだ劣悪な状況だった。最近は良い本も多くなって良い環境になった。


経費削減のため、使命を持ってやっている司書たちが職を失っている現状を聞いてショックだった。新自由主義政策で没落していく様子が見られて残念。文化の後退を感じた。


📢

補習校で本を購入する際に担任に声をかけられるが、選書で何も思い浮かばない。司書の重要性を感じた。


こひつじ文庫にはとても良い本が揃っている。講演の間中、これもある、あれもあると思って見ていた。自分はもったいないことをしていると感じた。こひつじ文庫はありがたい存在。いっぱい利用してほしいと思う。


📢

母が公立図書館の司書だったので、買った本はほとんど家にはなかった。「ねむりひめ」「ドリトル先生」「ふたりのロッテ」は唯一家にあった。母が一冊一冊に思いを込めていたんだと感じた。


自分の子どもには手に取りやすいと思って、角川つばさ文庫を与えていた。反省。

まだ小4の子どもは読み聞かせを喜ぶ年齢。ナルニア国物語を読み聞かせしたい。


📢

小学校時代、通学路の途中で知り合いが文庫をやっている人がいた。自分は本が好きではなかったが、文庫を行くと読み聞かせをしてくれていたので、幼い頃の思い出が残っている。絵本は今でも懐かしく手にとる。


補習校の幼稚部年長で毎週2冊ずつ読み聞かせをしている。「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」をちょうど読み聞かせをした。


補習校の教師はボランティアではあるが、それに甘んじず一生懸命やりたい。考えて読みきかせしたいし、子どもたちにはいい本に触れてほしいと思った。


📢

以前ロシアの昔話を読み聞かせしてくれる所に行った時に、頭の中にイメージが湧いてきて、親子で食いつくように聞いた。

父はお土産といえば本かケーキだった。良い本を与えられて育ったんだなと感じた。

3代続いたものでなければ子どもの本とは言えないという言葉があった。振り返ると、自分が良かったものを子どもに与えてきたと思う。昔からあるベストセラーが良いというのはその通りだと思う。


📢

子どもへの深い愛を感じる講演だった。


こひつじ文庫を始める時に、読み聞かせを多くすることは大切だが、海外で家庭の中で何千冊もの本を揃えることは不可能。みんなでシェアできるようにしたいと願って始めた。今は主には補習校在籍者を対象に、借りたい本を事前に聞いて、土曜日に貸し出しと返却を行うというシステムができている。これもよいが、ベストは子ども自身が本を選べる環境を整えること。現在の最善は尽くせているが、さらに良い環境が与えられることを願っている。


講演の中で、感想文を書かせる教師はギロチン刑という話があった。感想を言葉でまとめるというのは本当に難しいことだと思う。だが、補習校の教師として子どもたちに感想を書かせる宿題を出すことが時々ある。海外で継承語として日本語を学ぶ上では、日本語で自分の思いを言葉に表す機会が圧倒的に少ないので必要なことと認識している。同時に、本を読んだ時の感動やその余韻を味わうことも日常的には大事にしていきたいと感じた。


3) 生活勉強

📈①🍎果物の買い物調べ🍏

多くの人が摂取量が足りないことがわかりました。


買ったものの種類は、

なし、🍇ぶどう、🍉スイカ、🍌バナナ、🍈メロン、シャインマスカット、🍏青りんご、🍍パイナップル、レーズン、キウイ。

珍しいものでは、🍑ドーナツピーチ。


パパイヤが好きな人はドライのものが売っているのを見て、喜んで購入。


果物も、市場で買うと大変安いこともわかりました。


バナナの傷みが早いので、家族人数の少ない家は買いにくいという話が出て、

バナナケーキをよく作る会員がいるので、次回は実習を行うことになりました


📈②なべの持ち数調べ

夫の趣味やこだわりで増えていく人、

もらいものが多い人、

数は多いが日常で活躍しているものはわずかな人など、様々でした。


また、

2週間に一回コムタンを作っている時期があり、寸胴の大きな鍋を持っているという人や、

テンジャンチゲの鍋などは家族の中に使う人がいるので処分できないという声も。


前回の調べの時にだいぶ処分した人は少数精鋭の暮らしをしていました。


次回は、教育費と電気の使用量と料金を見合います。


この夏、電気をどれくらい使ったでしょうか。


📍今後の予定📍

・8月29日 ヌビバッグ製作の会@会員宅

・9月3日 ヌビバッグ製作の会@会員宅

・9月9日 こひつじ広場@Zoom

・9月10日 9月の集まり(バナナケーキ実習あり)@会員宅

・9月28日 オフライン読書会@某所

・9月末~10月初旬 鍋帽子®︎料理講習会@会員宅

・10月6日 友愛セール@マンナ教会(多文化家庭と共にするウォーキングフェスティバル)

・10月15日 10月の集まり@会員宅

・10月平日 手拭いバックを作る会@会員宅

・11月5日 キムジャン

・12月7日 クリスマス会@会員宅


🎶集まりとこひつじ広場は、基本的に毎月各1回開催予定です。

🐑こひつじ文庫のご利用については、お問合せください。

🍀ソウル友の会の集まりに関心のある方はご連絡ください。


seoultomonokai@gmail.com

2024年8月12日月曜日

2024年 8月 こひつじ広場のご報告

2024年8月12日(月)20~21:30
出席者6人、他友の会1人



✏️読書「愛による新社会の実現は空想か」(『みどりごの心』より)


先月の「然らず反って分争なり」に続く、愛に関するミセス羽仁の力ある意見文です。

23ページにもわたる文章でしたが、45分ほどかけて輪読しました。

冒頭は「然らず~」を読んだ人からの手紙で始まります。

今日は、読書担当者がはじめに内容をまとめ、説明してくださいました。

「然らず反って分争なり」に対して意見を書いた手紙の主は、「社会改造の成果はどこにあるか? 成果がないなら空想社会主義と一緒だ」とミセス羽仁に迫ります。

しかし、その女性は唯物論には傾いているものの、マルキシズムをシリカルに斜から眺めている人。それをも真理と信じることができていません。

それに対し、ミセス羽仁は「他人が噛んで吐き出したものを食べさせられる人は災難だ」と応えます。

自身はキリストを信じる者だと宣言した上で、全身を投じられれば、人は変わることができること、自分の心の中に持っているみどりごの心を働かせて、幼心を見失わずに努めなさいと勧めます。


以下、感想です。


📢
羽仁先生の返事の長さにも驚いた。
手紙の送り手は宗教のことを批判しているが、それに対し真剣に信じたことがあるのか?と問う羽仁先生の言葉を読み、やりもしないことを批判するのはよくないと思った。
難しい内容だったが、内容をまとめ説明してくださったのでよく分かった。

📢
3つの言葉が心に残った。
1) 捨ててしまっている「幼心」はないか。
2) 本当の人間としての生命が強くなると、一心にやり、思いは端的に実行していこうとする無邪気な状況になってくる。
3) おいしくもあるがまずくもあるというものが一番多くはないか。(おいしいものとまずいものを自分できちんと区別できるようになりたい。)

📢
キリストの愛を知ることが大事だと、羽仁先生が懲りずに、丁寧に書かれている。
自分とは違う意見は放ってしまうものだが、愛を持って自分の意見を訴えているところがすごいと思う。
「あなたの心に愛の火が微にともるなら、キリストの愛の助けによって、さきにあなたの得ていたものも、はじめて本当に全て働いて来るのです」という部分を読み、自分には愛が足りないがキリストの愛で他人を愛したいと思った。

📢
激アツの文章だと思った。
キリストのパンという食べ物のたとえが理解できなかったが、幼児が全力で食べ物を求めて向かっていく姿を思い出し、少し理解できたように思う。
手紙の主も自分のようにかったるいと思って生きている人だと思った。体当たりで経験することが欠けている人だと感じる。
これは自分に言われていることだと感じた。
失敗などの経験から安全なところから抜けられない自分。キリストの愛のことを忘れてしまっていたと気付かされた。

📢
「私はキリストを信じます」という言葉が3回出てくる。ミセス羽仁の信仰告白文だと思った。
「幼心」がキーワード。
p237の文章に「無邪気」と「本気」という言葉が出てくる。中学に入学したときに「無邪気で本気」という言葉を教えてもらった。幼心はこれを表していると思うが、まあいいかといった妥協が多いので無邪気で本気を実践するのは難しい。
「私を本当に動かしてくれる力は何か」ということを考えた。金や名誉に動かされる人もいると思うし、本の中には道理という言葉が書かれている。ミセス羽仁のようにキリストに突き動かされて生きたいと思う。

📢
人の思想に対して意見するほど物事を考えて生活できていないため、ミセス羽仁が一貫した思想を持ってこれだけの意見を書いていることがすごいと思った。
毎回思うが、このような本を読み、感想を聞き合えることが有難い。
幼心を持って、無邪気に生活できるように頑張りたいと思う。


とても長い文章でしたが、みんなで読み、分かち合うことができてよかったです。
次回は愛についての3部作のラストです。

📍今後の予定📍

・8月21日 8月の集まり@会員宅
・8月27日 拡大U6プロジェクト @会員宅
・9月9日   こひつじ広場 via Zoom

🎶集まりとこひつじ広場は、基本的に毎月各1回開催予定です。
🐑こひつじ文庫のご利用については、お問合せください。
🍀ソウル友の会の集まりに関心のある方はご連絡ください。seoultomonokai@gmail.com