2021年10月4日月曜日

2021年9月 こひつじ広場のご報告

   2021年9月 こひつじ広場のご報告 (オンライン)












【日時】2021年9月29日(水)10:00~12:00

【参加者】会員13名


 今回は、なんとバンコク友の会から5名のお客様がいらっしゃいました。もうすでに日本に帰国された方もみえ、会員数が減ってしまったこともあり、残念ながら現在は活動を休止されているそうです。バンコクと日本の学校の違いや、現在のバンコクの様子などもお話しいただき、とても充実した集まりを持つことができました。


【読書】家庭教育篇より 子供自身の経験の中から「言葉と服装」

【感想】

●言葉について

・子供たちには、親しみのこもった、相手を重んじる言葉を話してもらいたいです。海外にいると日本語を耳にする機会が少ないため、乱暴な言葉を覚えてもどこで使ってもいいのか分からずとにかく発するので、正しく指導していかなければと思います。

・なるべく子供には自分で考えられるようにと、普段から「どうしたらいいかな?」と、考えさせるような言葉がけをしています。しかし、余裕がないとつい口出しをしてしまい、反省しています。

・「自分の心から出る真実な言葉を自分らしく話すのが、私たちにとって最もよい言葉なのではないか」という意見にとても共感しました。子供たちにも真実な言葉を話してもらいたいです。

・最近、日本の学校では、いじめをなくす意味でも、男女関係なく苗字のあとに「さん」をつけて呼びます。ある日、子供が友達の話をしたとき、「○○さん」と言うので女の子だと思ったら、男の子のことだったことがありました。みんなが同じだと、子供がどのような人間関係で学校生活を送っているのか分からず困るのですが、時代に合わせて言葉も変化しているのだと感じました。しかし、日本特有の「くん」や「ちゃん」のような聞いてすぐ間柄が分かる呼び方も、あってもいいのではないかと思います。

・親が自分の両親に対して普段から敬語を使うので、それを見ていた子供たちの言葉が自然に育ち、教育上言葉で悩むことはありませんでした。韓国でも、教育的にいいからと両親がお互い敬語で話すようにしている家庭があります。そのおかげなのか、子供たちは穏やかな性格で落ち着いている気がします。敬語を使わないと親近感は湧きますが、子供たちの言葉の成長を考えたとき、家庭内での敬語も必要なのではないかと思いました。

・韓国では、いじめをなくすために、友達同士でも敬語を話すことが義務づけられた学校がありました。

・自由学園の寮では、中学生から大学生までが同じ部屋で生活するので、上級性や下級生に関係なく丁寧語で話していたため、生活の中で自然と誰とでも丁寧語を話すという習慣が身に付きました。西洋では誰にでも同じ言葉を使っています。このように、日本語でも立場に関係なく丁寧語で話すようにすれば、それが一番楽なのかもしれません。


●服装について

・自分の学生時代は、とにかく人と違うものや流行のものを選び、自分に合う服装を意識していなかった気がします。子供が流行の服を着たい気持ちは分かりますが、流行に流されず自分が素敵に見える服装を見つけてもらいたいです。

・最近は、自由に外出もできず人にも会えないため、身だしなみに気を使わなくなってしまいました。

・自分に合う色を診断し、洋服はその色しか買わないようにしている方がいます。そうすると、どの服を合わせても合わないことはないですし、買う時も慎重になって無駄な買い物がなくなります。とても良い、考えだと思いました。

・日本の学校は、服装や持ち物などの規制がない場合でも、華美なものは好まれず、校風に合った範囲でという縛りがある気がします。

・私は、自分に合う服装について学校で学んだ記憶がありません。TPOに合った服装に関しての知識は親や周囲の人から学んだ気がします。学校でも、自分に合った服装に関する教育をしてもいいのではないかと思いました。


 今回は、自由学園の子供たちの「言葉」と「服装」に関する考えを拝読しました。これを読んだみなさんの第一の感想は、10代の子がこれだけの意見を持っていることに驚いたというものでした。この時代に、はっきりと自分の考えを発言できる生徒を育て、また発表する場を設けた自由学園の素晴らしさを改めて実感しました。服装一つとっても、まだ私の好みのものを着ている我が子ですが、自分で考え、自分に合ったものを選べる人になってもらいたいと思いました。

 バンコク友の会の方たちとは、読書のあと2つのグループに分かれ、談話の時間を持ちました。そのとき、こひつじ文庫の話になり、バンコクで読まなくなった図書を送ってくださることになりました。その思いやりに感謝いたします。今後は、子供たちも交えてさらに交流を続けて行けたらと思っています。オンラインで繋がった縁を大切にし、今後もいろいろな地域の方と、このような繋がりを持てたらと願っています。


バンコク友の会のみなさま、お忙しい中ご参加いただき、本当にありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています!!